NPO法人カシオペア市民情報ネットワーク(二戸市)

地域に根ざしたコミュニティFMを放送 地域へわかりやすい情報を伝える

 カシオペア連邦とは岩手県北の市町村、二戸市、一戸町、軽米町、九戸村からなる枠組み。カシオペア市民情報ネットワーク(2018年9月、認定NPO法人取得、中田勇司理事長)では、コミュニティFM「カシオペアFM」を放送しています。二戸市を中心としたカシオペア連邦の一部エリアで聴く事ができます。

災害時の情報発信を担う

 放送局として開局したのは、2005年12月。地域の活動を発信し、繋いでいくことを目的に、コミュニティラジオ事業を始めました。転機となったのは、東日本大震災。震災後、地域防災のインフラとして、コミュニティ放送が見直され、2020年7月には二戸市と災害時等の緊急放送に関する協定を新たに締結しました。緊急時における情報発信の体制を整えています。

地域の窓口としての役割

 「有事の際に聞いてもらうためにも、日々良い放送を作っていきたい。」と放送局長でパーナリティも務める大久保瞳さん。月曜から金曜の生放送は6時間。曜日ごとのパーソナリティが地域の情報を発信しています。ラジオ放送が地域での交流のきっかけになるなど、ラジオを聴く文化は根付いてきており、地元のスポンサーも増えました。また、スマートフォンのアプリから全国で放送を聴く事が出来るため、放送を聴いて東京や関西地方から二戸市を訪れる方もあり、コミュニティFMが地域の窓口となっています。「地域の魅力や活動を咀嚼してわかりやすく伝える役割を果たしていきたい。」と中田理事長。災害時等の情報発信を含め、コミュニティFMに期待されることは多いことから、今後も地域と密接な放送局としての活動を継続していきます。

カシオペア